静岡県民主医療機関連合会  
 
浜松市 1人の女性野宿者が死亡した事件について
女性が座っていた花壇
女性が座っていた市役所前の花壇
1.事件の経過

 2007年11月22日、お昼に浜松市役所に救急車で運ばれ、1時間半ほど放置された69歳の女性が亡くなりました。彼女は野宿生活をしてきた方です。
 たまたま市役所に別の人の生活保護申請に付き添いできたボランティアの人が、市役所前の花壇の地べたに寝かされそれを取り巻いて立っているだけの市職員の異常な状態に気づき、救急車を呼ばせ病院に付き添いましたが、彼女は23日午前1時に亡くなってしまいました。
 浜松交番が浜松駅のバスターミナルで倒れていた女性の様子を見て救急車を呼んだようですが、まず市役所に連絡して、病院ではなく市役所に運んで外に置き去りにして行き、市の職員(管財課、保護課の職員、保健師もいたそうです)が、なんの措置もせず、死ぬのを待っていたようなとても理解に苦しむ事件が発生しました。

2.11月28日に浜松市役所に生活と健康を守る会(以下「生健会」)とともに抗議

@ この事件を知った民医連は、この事件に当初から関わっている静岡大学の布川教授と連絡をとったところ、28日に浜松生健会がこの事件について申し入れを行い、その回答をもらうことになっているのでそこに同席して欲しいという連絡を受けました。28日の市役所への抗議には、浜松佐藤町診療所事務長と志田県連事務局長が布川教授とともに参加しました。

A 浜松市役所側からは、担当課の課長以下5名が参加しましたが、保健師も1人同席していました。その中で明らかになったことは、以下の点でした。

1) 社会福祉課が、市役所敷地内に搬送された女性をみて、「明らかに外傷がないこと、初期観察の結果に異常がないこと、4日間何も食べていない」という消防隊からの情報で、非常食を渡しました。(この非常食もそのままでは食べれない物であったが、お湯で溶いて食べられる状態にして渡すことはしていなかった。)

2) 管財課、福祉総務課、中区福祉など多くの職員が女性の様子をみたが、誰ひとりバイタルチェックをするとか、病院にすぐに連れていくということをしていなかった。市役所側は、私たちの追求に対してひたすら、「彼女の容態が急変するとは思っていなかった。予測できなかった」と弁明をしている。

3) 「市においては、職務を逸脱した行為や法的な義務を果たさなかったという不作為は認められず」、「しかし組織としては留意するべき点もあったので、今後の対策として警察、消防、病院など関係者による協議の場の設置を検討する」としている。
 しかし、関係者に聞くと「このような事例の場合、1ヶ月以上の入院経過が必要と判断される場合以外は、直接救急隊としても病院には搬送しない」ことが約束事になっているという。「28日の市役所への抗議行動では、市としては絶対に自分たちの非を認めないという態度でした。野宿者のような人にとって本来「駆け込み寺」的な存在であるべき福祉事務所がいかにひどいものであるか、身を持って改めて知った次第です。」

3.「反・貧困−輝く命を守る街へ」2.29シンポの成功を

1) 生活保護支援ネットワーク静岡が、北九州市の餓死事件を調査・告発した「生活保護問題全国対策会議」に浜松事件の調査を要請ましした。その調査が2月29日に行われます。そして、その日にあわせてシンポジウムを開催し、この事件の真相を社会に告発し、浜松市で餓死、路上死、多重債務による自殺が起きないように対策を考えて行く集会が準備されています。

2) 静岡民医連としては、この集会の成功のために精一杯の努力を行うとともに、今浜松市のボランティア団体が行っている「夜回り・おにぎり配り」などの活動に参加し、健康チェック・医療相談などの活動を進めていく予定です。       (2008年1月15日)

 2/29(金) 浜松 反・貧困集会 「反・貧困 − 輝く生命(いのち)を守る街へ」

 時 間: 18:00〜21:00
 場 所: クリエート浜松・ホール (〒430-0916 浜松市中区早馬町2-1  TEL : 053-453-5311)
 参加費:無料・事前申し込み不要      *チラシはこちら(PDFファイル)

 <プログラム>
  ★17:30〜  受付開始
  ★18:00〜  オープニングサンバ
  ★18:10〜  開会挨拶

  [第1部]
  ★18:15〜  基調講演

  [第2部]
  ★19:00〜  市民によるリレー報告
             路上死問題・貧困、生活保護問題・医療問題
             障害者問題・外国人が抱える問題・その他
  ★20:00〜  生活保護問題対策全国会議からの報告
  ★20:10〜  浜松市の生活保護行政について

  ★20:40〜  閉会挨拶

 主催: 生活保護支援ネットワーク静岡 ・ 静岡県青年司法書士協議会

 お問い合わせ:羽根田龍彦司法書士事務所(TEL : 054-634-1507)
 

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